明日から2学期

2013年09月01日

毎週末試合があった今年の夏休み。今日で一段落がついた。
夏休み中はなんとか練習に行けたので、子どもたちの様子をよく見ることもできた。おかげで成果と課題も見えた。
成果は明らかにボールタッチが変わっていることだ。中にはボールタッチに自信を持ったのか以前よりルックアップがよくできるようになった子もいる。ボールを持ったらまずドリブルをする、と突破の意識の強い子もでてきた。本当にすばらしい。

しかし非常に気になる課題はリフティングの未熟さだ。リフティングに対して懐疑的な人もいるようだがそれは間違いだ。浮いているボールを扱う場面は試合中にグラウンダーのボールを扱うより多い。そしてキックとキックの間が1秒にも満たない中で続けていくためには判断力とアジリティーの高さが欠かせない。リフティングが続けられるというのはテクニックとアジリティーの高さを表しているのだ。そしてリフティングは非常に疲れる。毎日続けることで体力の向上にもつながる。リフティングを毎日の練習に取り入れているチームは山ほどあるし、高校の強豪校でさえある。
しかし残念ながらウチの子たちはできない。「落とすものか」とくらいつかない子がほとんどで、すぐ手を使ってボールを取る。ハンドだっつーの。おまけに夏休み中はチームの練習ではしないから家でやれといってもやった子は0人。もちろん家でやれとほったらかすのは指導の放棄にあたる。家でやらないのだから毎日の練習でやるのだ。今できないからいつかできるようになるまで毎日の練習でやるのだ。できないのが悔しくて、できたときが嬉しくて、それでサッカーがもっと好きになっていくのではないのだろうか。
「教えてないからできない」と指導者は常に考えるが「教わってないからできない」と選手が考えてはいけない。相手は決して待ってはくれない。学校でも習っていない漢字を読み書きできる子は大抵賢いし授業態度もいい。
結局ボールは1つしかない。仲間を助けようとか協力しようとかっていうのはもちろんとても大切なことだが、それは1人1人が責任をもって取り組むことが不可欠だ。ミスをしてもヘラヘラしたり何も感じてなかったりする子は仲間に迷惑をかけていることにさえ気づかない子だ。練習の準備片付けでもある。人に迷惑をかけないように、というのは最低限で、人に貢献できなければ立派とは言わない。
「自分が活躍して、チームの役にたてる選手になりたい」という「心がけ」は人からもらえるものではない。心の奥から自分で引き出さなくてはいけない。
それがリフティングに表れる。
リフティングができない子は大抵逃げる。ボールから逃げ、相手から逃げ、そして自分から逃げる。「逃げるな」と言うことはいくらでもできるが、「逃げない」と心がけることは本人にしかできない。
もっと「逃げずにがんばったね」と褒めたい。上手下手はその後だ。

「人の心に火をつける」というのは本当に難しい。

してみせて 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かぬ

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Posted by verala at 21:21 | Comments(0)
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